・怒りを感じると、血液は両手に集まる。武器を握ったり敵に殴りかかったりするための準備である。
・恐怖を感じると、血液は両足などの大きな骨格筋に流れて逃げる準備し、顔面蒼白になる。
・幸福に感じていると、脳の中で否定的な感情を抑制したり有益なエネルギーの増加を促したりする部分の活動が活発になる。
・愛情ややさしい気持ちや性的な満足感には、副交感神経系を覚醒させる働きがある。
・驚いたときに眉をつりあげる動作には、視界を広くし、網膜を刺激する光をより多く取り入れる働きがある。予期していなかった状況について多くの情報を収集し、正確な状況判断や最適な行動を選択するためである。
・嫌悪感を示すしぐさは世界共通である。上くちびるを歪めてめくり上げる表情は、原始時代の人間が有害な臭気に対して鼻孔を閉じるしぐさ、有毒な食物を口から吐き出すしぐさの名残である。
・悲しみを感じたとき、人間の活動意欲やエネルギーは低下する。その状態がだんだんひどくなってうつ状態になると、からだの代謝機能まで低下する。
「病は気から!」というが、もし怒と哀の情動信号が身体に流れるとするなら、意図的に身体の変化を喜と楽のしぐさにして逆流すると、情動のスイッチが切り替わるのかもしれない。
その証拠に笑って怒ることや、目を細めてびっくりするということはできないし、意図的にしようとしてもとても難しい。
怒ったときには意識して手を広げてみる。嫌だと思ったときは、笑ってみる。悲しくなったら運動してみる。恐怖を感じたときは温かいもの飲んでみる。
これを書いていて思ったが、怖い映画やTVを見てるときに思わず毛布にくるんでしまうのはこういう情動が身体の変化を抑えるための行動だったんですね。
というわけで、今日も昨日紹介したEQ こころの知能指数からでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
良い週末を!<(_ _)>