詐欺・悪徳商法はいつの時代にもつきもの。甘い話には裏があるということが書かれたサブタイトル、「本当に残酷なマネー版グリム童話」を読んでみました。

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
著者:マネー・ヘッタ・チャン
販売元:経済界
発売日:2009-11-25
おすすめ度:4.5
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■目次■
第一話 ヘッテルとフエーテル
第二話 カネヘルンの笛吹き
第三話 ピノキオ銀行
第四話 アホスギンちゃん
第五話 ヤンデレラ
第六話 ヘッテルと7人のODA・NPO
第七話 王様の金はロバの金
第八話 裸のフェーテル様

■今日の付箋■
遠い将来の約束はごまかしやすいし、やぶりやすい。
第四話は年金制度についての辛辣なメタファー。少子高齢化が解消し、GDPも新興国並みに成長し、信頼できる政府の運用があった上での約束事。言えることは、国に頼らず人に頼らず。

■今日のKey Words■
募金:
だれかのためになりたいという気持ちは大切じゃが、それがしっかりと行なわれる団体か、ろくに調べずに、お金だけ出してよいことをした気持ちにならないように、しっかりと最後まで調べるクセをつけなくたはいかんのじゃぞ。
同感。
アマゾンのおすすめ度:
★の数が多けりゃいいってこともない。出来れば本屋でちら見するべし。
勉強になりました。

■感想■
書評が高かったので中身を見ずに購入して読んでみました。正直言って、目新しいことはほとんどないです。ただ、本を出版するには時流を読んで、角度を変えた分かりやすい内容で、読む人をそうそうと思わせることがマーケティング的には必要なことだと思いました。本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO)、関西弁で書かれた夢をかなえるゾウイノベーション・シンキングに書かれた株のブローカーの話などがきっとヒントになっているのだろうなと思います。

タイトルの「ヘーテルとフェーテル」。「減ってる」「増えてる」という言葉からだったようです。 著者名はマネー・ヘッタ・チャン。ありがとうございました。

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