ストレスが慢性化すれば、エネルギー不足に陥ります。
それが免疫機能の低下につながり、風邪やインフルエンザにかかりやすくさせたり、病気になる回数も増えます。
血流に蓄積されたストレスホルモンは体中に発疹を引き起こし、
生殖器官に蓄積されれば性的な関心や性的機能の低下につながります。
さらに、ストレスホルモンが消化器系を傷つければ胃腸の病気にかかり、
ストレスで筋肉が緊張状態に陥れば、絶えずひどい頭痛に悩まされ、首や背中が痛くなります。
おまけにストレス反応が成長ホルモンの分泌を抑えるので、新しい髪の毛が生えてこなくなります。髪が薄くなり、はげた部分が広がります。
脳内では、ストレスホルモンが増えすぎると、記憶に重要な関わりをもつ「海馬」がもっとも影響を受けるといいます。
やる気の素である「ドーパミン」のバランスを崩してしまい、人生への情熱を奪われます。
そして、気持ちを安定させる「セロトニン」という神経伝達物質の分泌に悪影響を及ぼし、ゆううつになり、ふだんは何気なくやり過ごしている出来事が深刻に思えてきて毎日が面白くなくなってしまうのです。
健全なる精神は健全なる肉体に宿るとは、よく言ったもので、ストレスの慢性化が体に悪影響を及ぼすことは無視できません。
では、どうすればこういった影響がでないようにできるかというのが今日紹介する本です。
脳が「やる気」を起こす魔法(ミスティック・クール)
著者:ドン・ジョセフ ゴーイー
販売元:イーストプレス
発売日:2009-10
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うつは脳内神経伝達物質のバランスの乱れが原因と言われています。
そのため薬を飲むことで正常に戻すことができるそうなのですが、「心は脳をかえられるだろうか」というアプローチから発見された方法がこの本に書かれています。
全部書くことはできませんが、自分の思考ぐせを知ることやどうしてそう考えるかなど自分自身を客観的に見ることができるようになれば、いわゆるマインドコントロールができるとのことです。
また思考ぐせとはその人の持った一番太い思考回路であるが、経験や訓練により変えることは可能とも書かれています。
この本と一緒に池谷祐二氏と糸井重里氏の対談をまとめた一冊を読むとさらにわかりやすくなると思います。
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
著者:池谷 裕二
販売元:朝日出版社
発売日:2002-07-10
おすすめ度:
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The Pretenders - Middle of the Road