「食卓は学校である」、「人生に必要なことは、みんな食卓から学んできた」というイタリア人の言葉をヒントに書かれた、『里山ビジネス』の著者、玉村豊男さんの新刊。


食卓は学校である (集英社新書)食卓は学校である (集英社新書)
著者:玉村 豊男
集英社(2010-10-15)
販売元:Amazon.co.jp
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■目次■

朝礼の挨拶―私たちが学びたいこと
第1時限 食の時間
第2時限 食の作法
第3時限 食の進化
第4時限 食の伝播
第5時限 食の禁忌
第6時限 食の仲間
放課後の雑談―まずい店ほど楽しめる

「特別な御馳走がなくてもいい、毎日食べるつまらない食事でも、いかに楽しむか、おいしいものを食べるのが大事ではなくて、いかにおいしくか食べるかが重要であるかを書いている本。」

■感想■

無意識にとっている普段の食事を諸外国の食文化と比較して、なるほどという内容がてんこ盛り。

例えば、フランス人の食事は時系列で展開するのに対して、日本人の食事は平面的に同時展開することや、日本人しかできなかった「いっしょ食い」から「ばっかり食い」の世代による欧米化。「白柔温甘」による豊かさの象徴が、時代遅れの烙印になってきた現代など。

「親子丼は食べてはいけない。」という話は今度から考えてしまうかも。

グルメな方、食が好きな人にはおススメ!

■玉村豊男さんの他の書籍紹介ブログ■

ゼロからのワイナリー&レストラン事業 File#85

「予見力」と中国 #137